短い旅で始まる、ちょっぴり長い旅

2017-04-29

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KUSHITANIのカントリージーンズに綿のパーカーを合わせて、上から赤いKUSHITANIのGORE-TEXジャケットを羽織る。足下のGORE-TEXブーツにも、両手にはめたデニムライクなレザーグローブにも、同じKUSHITANIのロゴが光り、全身をKUSHITANIに包まれて、GROMのクラッチレバーをゆっくりと放す。真新しいMICHELINが路地のアスファルトを蹴り出し、陽光の中、4ストローク125ccがなめらかに走り出す。

遅く起きた朝、昼が近くなってから繰り出した通りに、往来は少ない。制限速度を少し越えて走るシートの上、ゆるんだ袖口から風が流れ込んでも、もう凍えることもない。すぐ脇を用水路が追いかけ、そこから左右に水を引く田圃の数々。広がる水田の中を真っ直ぐに延びるアスファルト、その遙か先を逃げ水が歪みながら駆けていく。土の乾いた匂いに、かすかな潤いが交じり、短い旅をヒカリが誘う。
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夜に惑う

2017-04-28

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晴れから午後は天気が急変
雷雨や突風、雹にもご注意

長い休暇はどうやら、荒れ模様で始まるらしい。冬の名残と夏の気配が、春の終わりに悪戯。BongoにRMを積んではみたものの、どうにも気持ちの乗りが悪い。ならば、シートに包まるもう一つの黄色でも転がしてみようか。せっかく足元に、まっさらのビバンダムが跳ねているのだから・・・ちょいと皮をむきに、近くを散歩も悪くない。

もちろん雨が落ちてくるまでの晴れた空の下。さて、どちらの黄色で、どこを走ろうか。遅い夜に、迷いまどう。

The Isle of MAN 3(完)

2017-04-16

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<2017/4/14の続き>
薄桃色のカウルに包まれたマシンと、それを駆る日本人。そして、傍らで支える人の微笑み。時折流れてくるFacebookには、そんなカットとともに、モトクロスコースで行き会う彼女とは違った横顔が、小さく写り込んでいた。声援を送るのではない。60kmを越える“周回コース”を「いつか走ってみたい」。そう声に出したら、いったいどんな顔をするだろうか。いつ会えるかわからないけど、マン島に吹く風の匂いと色を。そして、マシンの奏でる音と震えを。そんな彼女に訊ねてみたい。

The Isle of Man 2

2017-04-14

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<2016/11/26の続き>
羊の群れがはるか丘の上、のんびり草を食んでいる。アスファルトに跳び出さないよう、短く先を尖らせた石の柵がびっしり路肩にめぐらされ、その端で革のツナギを着たライダーがポリスマンと微笑み話している。ポリスマンの手にはスピードガン。違反切符を渡されるでもなく、ただ「気をつけて走れよ」と肩を叩かれ、レーサーレプリカが彼の背中を乗せて走り出す。そんな古の雑誌のワンカットは、しかし、彼女の紡ぐ言葉や写真に見ることはなかった。

<つづく>

RVFの風

2017-04-13

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4ストロークV型4気筒。398ccを抱いたトリコロールが、国道の反対車線を加速していく。スクリーンに身を屈め、遙か前方を見据えるAraiのスモークシールドに、陽射しが割れて落ちる。陽は高く上り、アスファルトに濃く小さな影を連れて、低く濁ったエグゾーストが走り去る。どこまでも伸びやかな並列4気筒のそれとはまるで違う、聞き慣れない不揃いに爆ぜる音はしかし、真夏の宵闇によく似合っていた。それも遠い記憶だ。

夏と言うには早すぎる空に、ヒカリが散り散りに眩く、雲を掃いていく。どこかでヒバリの声がしたと思ったら、次の曲のイントロだった。ウインドウを下げて、消えゆく音に耳を澄ませる。頬を触る風は、まだ冷たかった。

プロフィール

ナノハナ274

Author:ナノハナ274
ただいまモトクロスに熱中!

最近のTEAMナノハナ

やっぱりまだまだ教えてもらうことの多いモトクロスライフ (^O^)v

<これからの予定>
5/27(土):MOTO-X981

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