つまごいパノラマライン

2014-07-23

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軽井沢からの帰り道。正確には草津温泉からの帰りは、午後1時を過ぎたばかり。練習をサボったおかげで、まだ時間がたっぷり余っている、どしゃ降りを降らせた雨雲を、真上から太陽がちりじりに照りとばしてくれて、空には夏の青がきらめいている。三連休のど真ん中、このまま温泉だけじゃ、もったいない。荷物満載の商用車では、どこか冴えない気もするけど・・・せっかくの休日、ryoと二人、少し信州を楽しんで帰ることにした。

国道292号線「草津道路」を右に折れて、さらにその県道から右に入って、「つまごいパノラマライン」にハンドルを向ける。何年かぶりに通る道は、いつも草津に抜けるようにして走っていたから、東側からたどるのは初めてのこと。もちろん車で走ったことは、一度もない。大きなアップダウンが深い緑を切って、時おり気まぐれに、左へ豪快に旋回していく。十分な広さの路肩に、どこまでも白い破線が続いていて、すれ違うクルマもほとんど見ない。足元を流れるアスファルトの色や荒れ、コーナーの曲がり具合のほうが気になるバイク乗りには、申し分のない道のひとつだ。「パノラマ」と言うのがはばかられるほど、まったく視界は開けず、ひたすら山の中腹の森のなかを進んでいく。これも返って好都合だったりしたけど・・・クルマの中ではそうもいかないらしい。助手席に座ったryoが、退屈そうにあくびをひとつ。山から下りてくる風が、草津の湯で火照ったカラダを程よく冷ましてくれるから、眠気を誘われるのも仕方がない。いつの間にか真後ろに張り付いたkawasakiのナナハンが、下りの直線でするりと前に出る。えび色のカウルに包まれた赤いテールランプが光って、深々とマシンが左に傾いた。

地元ナンバーのwagonRに追いつき、その紫色の車体が、赤土に汚れた白いトラックの後ろについて、速度計の針が、左に少し傾げる。3台が連なって2つ、3つとカーブを切り返していくと、道にT字の分岐がやってきた。パノラマラインは左、まっすぐ行けばバラキ高原に出る分岐。目の前のwogonRは、そのまま直進。その前のトラックとbongoの2台が左にウインカーを光らせて、短い坂を駆け上がっていく。上りきった先は、彼方まで直線が延びて、道の左手にはうねるようにキャベツ畑が幾重にも連なり、台地の起伏を埋めつくしている。ようやく開けた“パノラマ”に、迷うことなく右にウインカーを出して、トラックを抜き去る。ゆるやかな下り勾配に、bongoの車速も軽やかに伸び、湿り気のある冷たい風に思わず窓を引き上げた。はるか浅間山は裾野までもが雨雲に白く濁されて、すぐ前のアスファルトには、ところどころ薄い水たまりができている。草津のまぶしい空は、再びまだら模様の雲に覆われ・・・dukeにでも乗っていたなら、レインウェアを脱ぐかどうかをいつまでも決められなさそうな、そんな濃淡の灰色に塗りつけられている。ただ、この眺めを、ryoは気に入ったようで・・・飽くことなくうねる台地を見つめていた。
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