日なたの匂い 2

2015-05-16

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<5/9の続き>
利根川を渡るBONGOのフロントガラスに、つぶれたままの雨粒が残って、視界の輪郭がなくなっていく。まばらにはじける雨は、汚れた埃を洗い流すことなく、ただガラスをにじませるだけ。

色のない市街地を通り抜けて、もうひとつ小さな川を越える頃になっても、雨の勢いは変わらない。並んで走り去る対向車線のクルマも、ワイパーを動かしている様子がわからないほど。BONGOのフロントガラスには、濃淡の砂色が、きれいな縞模様を描いている。ワイパーとウォッシャー液とでぬぐい取ってしまうのがためらわれるくらいの造形。かすかな明るさを宿した、その扇形を眺めながら、慣れた県道を東へと走り続ける。県道をそれてシグザグに道をたどる頃になって雨も止み、時刻はもうすぐ9時になるところだった。

圏央道の稲敷ICをまたぎ、細い畑の中の砂利道をなぞっていくと、ようやく見慣れてきた、長い“く”の字の下り坂と、よく整備された路面が現れる。「iguchiさん、早かったですよ。一番乗りかな?」、saitoさんともこうした会話が弾むようになった。窓を開けると、埃混じりの涼風が、中に入り込む。iguchi師匠の愛機、#43をまとったCRF150RⅡは、すでにパドックの砂利の上。その“一番乗り”の右隣にBONGOをすべり込ませると、もうすっかり淑女になったクッキーがのそりのそりと近づいてくる。誰も降りてこない助手席を、首を傾げて見つめながら・・・。

<つづく>
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ナノハナ274

Author:ナノハナ274
ただいまモトクロスに熱中!

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秋の・・・で片付けるには、あまりに長い雨の日々。このままではひと月走らないことに...。

<これからの予定>
10/28(土):MOTO-X981

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