そんな時代もあったね、と。 2/2

2016-01-05

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<1/2の続き>
同じ車線に割り入って、停止線にフロントタイヤが止まる。HONDAのCB400F。新型の意匠は、CBX400Fとそっくりなトリコロールカラーのラインをタンクに描いている。テールカウルが細く切れ上がっているところが、いかにも当世風らしい。その小さく心許ないタンデムシートに腰掛ける彼女が、彼の肩越しに何か話しかける。その声にヘルメットを斜め後ろにずらすように首を回して、耳だけ彼女の方に向ける彼。その返事を聞いて、ジェットヘルのシールドの奥、紅い唇がふらりと動き、小さな笑顔が透明のシールドに映り込んだ。



信号が青になるちょっと前、助手席に座るkeiに視線を移す。ふっくらと頬を膨らませながら、静かに瞳を閉じているkei。RZ250しかなかった真冬にワタシの後ろで凍えていた彼女は、さらに小さく、丸くなっていた。青信号にあわててギヤを放り込み、低く滑るような排気音だけ残して走る去る二人。その背中に、あの頃の二人が重なって見えた。
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