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2012-07-22

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3時からの10分。最後の一本になってようやく、二人の間にそれっぽい雰囲気が落ちてきた。連れ立つようにパドックからスタートラインに向かう二台。前を行くのは師匠のCRF。少し離れて、エンジンをブン回したRMが続く。スターティンググリッドの前から、まっすぐコースを見つめたまま、クラッチレバーを握りしめる師匠。マシンの列が途切れるのを、じっと待っている。子どもたちのマシンが去ってすぐ、右から野太い排気音が上がった。こちらに顔を向けることもしないで、第一コーナーへと見えない直線が引かれていく。加速する車体の上で、一瞬、視線が流れた。それを合図に、絞りきった右手はそのままにして、躊躇することなく、クラッチレバーを放す。固い路面の上、弾むようにして、RMが駆け出した。

今日のフープスは、RMが速い。バックストレートが終わるまでに、師匠の背中と“tld”の文字が目の前で大きくなる。ただ、勝負はそこからだった・・・。コーナーのインを小さく、そして勢いを殺さずに走るのは、師匠の方が一枚上手だ。ダブルジャンプでは師匠よりも前に着地できるのに、その手前、逆バンクでスルスルと離れるCRF。2ヶ月ぶりでも、うまいこと回っていく。“スパイン”の頂点を越えて、いびつな形に穴の開いた斜面で、半クラッチを当てる。横風にかまってはいられない・・・跳び上がったRMの下、CRFが土煙を上げて、テーブルトップからスネークへと抜けていく。師匠が描く円弧の内側で、えぐるように車体を寝かしこむ。わずかなワダチにリヤタイヤが止まり、RMがまっすぐに立ち上がった。

“ホワイトモンスター”の直前までは差が詰まっていくのに、第二コーナーを回るころには、また少し開き気味になる・・・何周しても、同じことの繰り返し。結局、一度も入れ替わることなく、チェッカーが振られてしまった。パドックで悔しがるワタシに、「明日は、どうする?」と師匠の声がする。そういうことなら・・・もちろん臨むところだ。ざりままも連チャンらしいから・・・「いいよ、明日ね」とかすれた声で応える。ひさしぶりにモトクロス三昧の週末になった。

<つづく>
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<これからの予定>
10/28(土):MOTO-X981

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