再会 2

2017-03-24

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「今日はモトビに来てしまいました」

「谷田部で」と約束していた知り合いからメッセージが届いたときはもう、小絹で国道294号線を越えていた。戻るにはずいぶん走ってしまった。信号待ちでもう一度スマホを覗いてみると今度は、いつもMX408に居るはずのカレがFacebookに、「久しぶりのMOTO-X981!」と投稿しているのが写った。迷いながらゴルフ場の中を突っ切り、角にコンビニエンスストアが建つ交差点に差し掛かると、曲がらずまっすぐに抜けていた。

そこから常磐高速をくぐり抜けて、谷田部ICを横目に学園都市まで北へ。学園大通りに出たら、いつものように東へひとっ走り。saitoさんの驚く顔と、見覚えのある白いハイエースに会えたのは、それからまもなく。陽も高く上った、青い空の下だった。

<つづく>

再会

2017-03-23

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最終コーナーの立ち上がりを横切り、第2コーナーの外からフープスの出口に向かって駈け上がる。やわらかな土だまりにスニーカーの底を取られないようにゆっくりと、それでも大股に歩いていくと、第1コーナーを回る4ストロークが近づいてくるのに間に合った。短いテーブルトップを二つ、得意の左コーナーでつなぎ、着地したあとですぐ右に翻して、波打つ路面にマシンを正対させる。そして、こちらを一瞥すると、開いたスロットルの勢いそのままに一度もフロントタイヤをくぼみに落とすことなく、目の前を走り抜けていった。見覚えのあるCRF150RⅡが、#148のゼッケンをサイドカバーに踊らせながら。

<つづく>

24NAAM 4(完)

2017-03-22

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バックストレートを駆け上がってきたフルサイズマシンを驚かせてしまったけれど、ラインを塞ぐギリギリでカラダを起こして、左手をその後続にかざす。倒れたRMと一度パドックに引き返して、右手とスロットルにこびりついた泥を払い、すぐにコースへと戻っていく。

ケーヒンのPEキャブレターに合わせたのは「24NAAM」。マニュアルには書かれない番手のジェットニードルが、開け始めから開度1/4までの混合気を薄くして、エンジンは軽く吹け上がる。何度かフロントタイヤを浮かせては、フープスをなだらかに跳ねて、第4コーナーを今度は小さく切り取り立ち上がる。

明日は谷田部のテクニカルなコース。最後にもう一度、ビッグテーブルを大きく跳び越えようと、3速に上げたエンジンで右手をひねり上げる。短い加速が、あっという間に斜面をたぐり寄せ、直前に4速を抱いたマシンが高く、きれいな放物線を描く。乾いた音が宙に響いた。

24NAAM 3

2017-03-21

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柔らかく踏みつけたブレーキペダルと甘い倒し込みは、下りながらのターンで勢いを消し切れなかった。ふんわりと盛られたアウトバンクの土に、アールを無視するようにまっすぐ走る続けるRM。視線は、張られたネットの切れ目から動かない。足も、腕も、指先も・・・ちっとも動かない。動いているのはRMだけ。それは視線の止まった、正しくない方向へと続いていく。

「ヤバい」


こうなるともう、出ていくしかなかった。これで二度目。ひたすら思うことは、最終コーナーに迫るマシンの軌跡。その前に出ることだけは、何としても止めたい。その思いが右の人差し指に届いたか、一気にブレーキレバーが引かれた。フロントタイヤがバンクを乗り上げる寸前、褐色に突き刺さり、前転するようにカラダとリヤタイヤが、ステアリングを軸に宙を舞う。

ハンドルバーがレバーを握りしめた右手ごと反対側のバンクにめりこむと、リヤタイヤの回転も土にぶつかり、ようやく止まった。

<つづく>

24NAAM 2

2017-03-20

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すぐに木立を抜け、乾ききった2ストサウンドが、明るい陽だまりに躍り出た。ツキのいいエンジンは、それだけで路面を間近に感じる。フープスの一つ目が思ったよりも早くフロントタイヤを弾いて、マシンの勢いが止まらない。最後のコブを避けるように右の縁に車体を寄せて、そこからRMは、大きな弧を描くはずだった。

<つづく>

プロフィール

ナノハナ274

Author:ナノハナ274
ただいまモトクロスに熱中!

最近のTEAMナノハナ

菜の花が咲き乱れ・・・花粉の季節も、あとひと月かぁ。

<これからの予定>
4/1(土):MX408
4/8(土):MOTO-X981
4/15(土):MOTO-X981
4/22(土):MOTO-X981

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